アポリア4号


 発行日:1997年1月16日
 発行:絵本・児童文学研究センター第1研究部
 発行者:工藤左千夫
 新年のご挨拶

 国際日本文化研究センター所長
 本センター顧問 河合隼雄

 絵本・児童文学研究センターの皆さん、新年おめでとうございます。
 センターも時と共にますます発展していくので、大変嬉しく思っています。絵本も児童文学も、子どものためだけのものではなく、大人にとっても子どもにとっても意味あるもの、と私は思っています。人間の生きることの本質に深くかかわっています。
 センター所長の工藤左千夫さんも、まったくの同意見で、すすんでこられました。絵本・児童文学の研究はその点で「生涯教育」としての意義をもつものと、工藤さんも私も考えています。それにセンターの運営に関して、多くの人がその持場で、自分の個性を発揮して奇与しておられるのも、素晴らしいと思っています。
 ファンタジー大賞の第3回には、名作が出てきて欲しいと願っています。今年もまた小樽で皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています。
 
 
 年頭のご挨拶にかえて
 
 児童文学作家・本センター顧問
 神沢 利子
 
 新年を迎えてみなさまにつつしんでおめでとうのご挨拶をお送り申しあげます。
 雪のふるたびに心が踊った幼い日、新しい雪の上に自分の足あとをつけてゆくのが楽しかった子どもの日は、はるか遠くになりましたが、1997年の新雪のなかの小樽を思っています。
 そうして、その雪のなかで一年の胎動はとうに始まっていて、もう動きだそうとしていることを感じます。たくさんの方々の情熱がたくさんのよき企てが、大きな稔りをうみますように。おひとりおひとりが今年も十分にカをだされますように。
 わたくし自身は溌溂とはゆかぬまでも、自分の只今の足どりで、すべきものを見定めながら歩いてまいりたいと思っております。
 みなさまとともに。
 
 
 新春を迎えて
 
小樽市立第2病院脳外科医長
絵本・児童文学研究センター会長
越前谷幸平
 
 謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 昨年も例年のように本センターにとりましては多忙な1年間でありました。会員や理事の皆様方、事務局の方々の1年間の御尽力に改めて感謝申し上げたいと思います。
 本年度はまず1月10日に出発する国際日本文化研究センターでの研修の旅から事業計画は始まりますが、旅の安全とその成果を心より祈っております。

 本年の事業計画は、春の定例理事会でお計りすることになりますが、現時点では新たな案件もなく96年度の事業を踏襲し着実な歩みを進めることになろうかと考えております。既に扱いとしては法人と同様の税利上の処遇を受けていることもあり、新年度にあっては理事会、事務局も、事業の進捗について、改めてその出処進退が問い直されるということを銘記し、この1年間を過ごさせていただく所存です。
 
 本年も、本センターにたいしまして御指導、御鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
 皆様の今年一年間の御健康をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
 
 
 1997年の展望
 
 絵本・児童文学研究センター所長
 工藤左千夫
 
 皆様に、新年のお祝いを申し上げますとともに、本年の展望を確認したいと存じます。
 本年は、絵本・児童文学研究センターの始動年から数えて9年目にあたります。一口に「9年」と申しましても、それは隘路の連続でございました。これらの路につきましては、本年の『アポリア』誌上にて、「絵本・児童文学研究センター10年の歩み」として数回にわたり連載してまいります。
 
 本年も、多くの事業が待ちうけています。それらを、月毎に羅列いたしますと次の通りです。
 1月
 ・京都研修旅行(国際日本文化研究センターでの河合隼雄先生と梨木香歩さんとの対談)
 ・『アポリア』第4号(新年号)の刊行。
 ・第3研究部より、『本の道案内』と称した新刊の案内書の刊行。(年間3回)
 
 2月
 ・第2事業部の継続事業として、読書手引書の第3巻目『すてきな絵本にであえたら』(3〜4歳)の刊行。
 
 3月
 ・「第3回児童文学ファンタジー大賞」の応募締切。
 
 4月
 ・「第3回児童文学ファンタジー大賞」の1次選考開始。(4月末まで)
 ・本センターの正会員を対象として、研修ビデオ貸出の開始予定。(図書部)
 ・『アポリア』第5号の刊行。(第1研究部)
 
 5月
 ・第9期(受講・通信)新会員の入会と、本センター基礎講座の開始。
 ・「第3回児童文学ファンタジー大賞」の2次選考開始。(5月末まで)
 ・正会員ゼミ『裏庭』中澤千磨夫
 
 6月
 ・第2事業部の継続事業として、読書手引書の第4巻目『本とすてきにであえたら』(小学校3〜4年生)の刊行
 ・正会員ゼミ『昔話と日本人の心』工藤左千夫(全9回)
 
 7月
 ・「第3回児童文学ファンタジー大賞」の3次選考会の開催。(5月末まで)
 ・『アポリア』第6号の刊行。(第1研究部)
 ・夏休み
 
 9月
 ・「第3回児童文学ファンタジー大賞」の最終選考会の開催。
 ・河合隼雄正会員ゼミ(定例)

 10月
 ・第2事業部の継続事業として、読書手引書の第5巻目『すてきな絵本にであえたら』(4〜5歳)の刊行。
 
 11月
 ・「第3回児童文学ファンタジー大賞」の関連催事。
 ・第7期生修了式
 
 12月
 ・『アポリア』第7号の刊行と新年号の準備。(第1研究部)
 
本年を概括してまいりましたが、この他にも様々な事業が待ちうけております。
 
 ・情報センターの開設の準備。
 ・社団法人化の具体的作業。(咋年は、税務署より、咋年の5月に遡って「人格なき社団」法人の認知をうけました)
 ・第3研究部の付帯事業として、「心理学同好会」の継続。(月1度の例会は3年目を迎えました)
 ・第2研究部の付帯事業として、「絵本の会」の継続発展。(月1度の例会は2年を迎えました)
 ・第2出版部は、正会員EJ倶楽部の委託をうけて、正会員の会報を発刊します。
 ・絵本・児童文学研究センター10周年1998年)記念事業準備
 
 イ 第3回文化セミナー
 ロ 10周年記念誌刊行準備
 ハ その他
 
 上記の事業は、全て、今までの事業継続の延長線上に成り立っています。そして、このことは皆様の有形無形の協力の結晶、それのみが本センターの事業を支えてきた力と申せましょう。

 本年も皆様と共に歩みたいと念じ、新年の挨拶にかえさせていただきます。