特定非営利活動法人 絵本・児童文学研究センター
絵本・児童文学研究センター 創立20周年記念 The 20th anniversary establishment
小冊子刊行

「国民性と児童文化」
 児童文化の歴史は長いようで短い。その都度の社会情勢や人間観や国家観の変遷によって、児童観の変遷も必然的に生じてきた。しかしそれは大人の世界に、常に、従属されたものとして扱われてきた。
 18Cの「子どもの発見」とは、フランスのルソーから始まる。児童文化は大人に従属したものという常識が転回していく時代の黎明期を経て、ようやく現代に到る。そこで、世界共通の児童観とその国の固有な児童観を比較検討することにより、広範囲な児童文化の世界の現在的な課題を考えることが、今回の対談の趣旨である。
講師 倉田稔(小樽商科大学名誉教授)
工藤左千夫(本センター理事長)
日時 2009年3月14日(終了)
場所 小樽道新ホール 3階
(小樽市稲穂2−8−4 TEL:0134-23-3171)
(※「小樽グランドホテル」から変更となっております)
倉田 稔

1941年、東京都に生まれる。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。日本社会事業大学助教授を経て、小樽商科大学商学部教授に就任。
現在、小樽商科大学名誉教授、経済学博士(慶應義塾大学)、絵本・児童文学研究センター相談役、小樽市在住。
オーストリア文学省留学生として、ウィーン大学に入学(1976−78年)、オーストリア史を学ぶ。文部省在外研究員としてオーストリア抵抗文書館へ留学(1990−91年)。

著書『金融資本論の成立』(青木書店)、『若きヒルファディング』(丘書房)、『日本人とヨーロッパ人』(杉山書店)、『ハプスブルク歴史物語』『ウィーンの森の物語』(NHKブックス)、『大塚金之助論』(成文社)、『R・ヒルファディング ナチス経済の構造分析』(編訳書、新評論)、A・J・P・テイラー『ハプスブルク帝国』(訳書、筑摩書房)他。

工藤左千夫
1951年旭川市生まれ 57歳 小樽市在住
現在 特定非営利活動法人
絵本・児童文学研究センター理事長 兼 所長
    北海道子どもの本読書推進会議副会長
元光塩女子短期大学非常勤講師(児童文化論、発達心理学)
NHK新札幌文化講座講師(ギリシャ神話、ほか)
著書『新版 ファンタジー文学の世界へ』(成文社)
  『大人への児童文化の招待』(エイデル研究所 河合隼雄共著)
  『学ぶ力』『笑う力』(岩波書店 河合隼雄他 共著)
  『すてきな絵本にであえたら』(成文社) 『本とすてきにであえたら』(成文社)
1989年、小樽にて絵本・児童文学研究センターを開設。絵本、児童文学を中心に哲学や心理学などの分野を交えながら、生涯教育としての全54回の講座を開講し、現在、全国に1500名以上の会員(通信会員含む)がいる。また、児童文学ファンタジー大賞の創設、文化セミナーの開催、「児童図書相談士」検定創設、小樽市の「ブックスタート」の開始、などの公益事業を展開している。
小樽道新ホール MAP
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お問い合わせ先
特定非営利活動法人 絵本・児童文学研究センター
TEL 0134-27-0513
E-mail aporia@seagreen.ocn.ne.jp
(敬称略)
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