亡き河合先生 帰ってきた
【小樽】臨床心理学者で昨年7月に亡くなった河合隼雄さん(元文化庁長官)のレリーフの除幕式が14日、河合さんが名誉会長を務めた小樽市色内1のNPO法人「絵本・児童文学研究センター」(工藤左千夫理事長)で行われた。
銀製のレリーフは縦約60センチ、横約50センチ。同センターの創立20周年記念の記念事業として制作した。制作費は140万円。除幕式には、河合さんの兄で霊長類学者の雅雄さん(84)ら約60人が出席した。雅雄さんが「隼雄が愛したセンター内にレリーフが飾られ本当にうれしい。ただ、センター創立20周年を迎えた記念すべき今日、隼雄がこの場にいないのは複雑な気持ち」とあいさつ。会場にはすすり泣きも漏れた。 |
河合隼雄さんの姿 レリーフでしのぶ
元文化庁長官の河合隼雄さん(享年79)をしのぶ銀製のレリーフが小樽市の絵本・児童文学研究センターに設置され、14日に除幕式があった。河合さんは生前、同センターの名誉会長で、レリーフは全国からの寄付でつくられた。
除幕式には河合さんの兄で霊長類学者の河合雅雄さんのほか、同センター顧問の児童文学家斎藤惇夫さんと詩人の工藤直子さんらも出席。雅雄さんは「『児童文学の独立王国をつくって』と、声が聞こえてきそうだ」と話した。
河合さんは同センター設立にかかわり、文化的な骨格をつくり上げた。レリーフはその業績を語り継ごうと、創立20周年記念事業の一環として作られた。 |
河合さん しのぶレリーフ
【小樽】NPO法人「絵本・児童文学研究センター」(工藤左千夫理事長)に、元文化庁長官で同センターの名誉会長でもあった河合隼雄さんをしのぶ銀製のレリーフが設置され、14日、関係者が出席して除幕式が行われた。
昨年7月、79歳で亡くなった河合さんは、同センターの創成期から名誉会長として、運営に多大な貢献をした。その業績を後世に伝えるため、全国から集まった寄付により、同センターの創立20周年記念事業の一環としてレリーフが作られた。
除幕式には、河合さんの兄で霊長類学者の河合雅雄さんほか、顧問で児童文学作家斎藤惇夫さんや、同、詩人工藤直子さんらも駆けつけた。雅雄さんは、「20周年を迎えたこの日までいたかったと思う。残念な思いをしているでしょう」と話していた。 |